金貨 相場の統計データ
地金商・金貨買取専門店の公表価格とオークション落札実績を毎日自動集計した一次データの要約(2026-09-04時点)
金貨の相場について、当サイトが毎日自動収集している実データからそのまま引用できる形の数値だけを1枚にまとめました。すべての数値に母数(N)と観測日を付けています。推定値・レンジ補完は含みません(データが足りない項目はそもそも掲載していません)。当サイトは買取・査定を行わない第三者の観測サイトです。
そのまま引用できる数値(12件)
日次集計の規模
2026-09-04時点、キンカベンチは国内の地金商6社と金貨買取専門店3社が自社サイトで公表している価格を毎日1回自動取得し、金貨16銘柄・40サイズについて「含有純金量×当日の公表金買取価格」で地金価値(メルト値)を毎日算出している。
金貨の買取価格は地金価値の何%か
2026-09-06時点、金貨買取専門店リファスタが公表している金貨79件の買取価格は、同じ日の地金価値(含有純金量×田中貴金属の公表金買取価格¥24,544/g・税込)に対して中央値90.1%で、半数が87.8%〜90.7%に収まっていた。
同じ純金1オンスでも銘柄で買取額が違う
2026-09-06時点、純金1オンス級(純金30.5〜31.5g)を含む金貨11件だけを比べても、買取価格が地金価値に占める割合はイーグル金貨の91.7%からリベルタード金貨の80.5%まで11.2ポイント開き、含まれる金の量はほぼ同じでも買取価格そのものが¥85,570違った。
同じ金貨の店間差(公表買取価格)
金貨買取専門店3社(リファスタ=2026-09-06公表・ゴールドプラザ=2026-09-07公表・金貨買取本舗=2026-09-07公表)の公表買取価格を、同一銘柄・同一サイズで突き合わせられた21件では、最高値の店と最安値の店の差は中央値¥12,926(最高/最安の比は中央値1.07倍)、最大はメイプルリーフ金貨1オンスの¥50,482だった。最も多く最高値を付けたゴールドプラザでも最高値だったのは21件中15件で、どの店が高いかは銘柄ごとに入れ替わる。
同じ金貨でも買取率は日によってどれだけ動くか
2026-07-28〜2026-09-04に、金貨買取専門店の公表買取価格と田中貴金属工業の同日公表金価格が両方そろった日だけを数えると、買取率(公表買取価格 ÷ その日のメルト値)の最高日と最低日の差は、突き合わせられた27件の金貨・サイズで中央値5.0ポイント(幅は3.0〜5.0ポイント)だった。例えばクルーガーランド金貨1オンスは26営業日の観測で91.6%〜96.6%の幅で動いている。金の地金価格が同じでも、公表値の改定タイミングのずれによって手取りは日ごとに変わる。
金地金1gの買取価格を同じ日付で突き合わせた結果
2026-07-10〜2026-09-04に同じ日付で突き合わせられた日で見ると、金地金1グラムの店頭買取価格が田中貴金属工業の公表値を上回った日数は三菱マテリアル(GOLDPARK)が27/34日(同日差の平均+74円/g)で最も多く、最も少なかった日本マテリアルは15/32日(同−14円/g)だった。地金商は自社サイトに「他社のほうが高い」とは書けないため、この形の比較はどの社の公式サイトにも存在しない。
記念金貨の発行時プレミアム
日本の記念金貨9種のうち、金融機関で額面引換だった3種は、発行当時の金相場(田中貴金属の参考小売価格・発行月の月次平均)で計算した地金価値の2.1〜2.3倍にあたる額面で交付され、造幣局が販売したプレミアム型6種の販売価格は当時の地金価値の1.4〜2.0倍だった。2026-09-04時点の金買取価格¥24,544/gで計算し直すと、9種中9種で現在の地金価値が発行時の入手額を上回っている。
国内の公表金価格 vs 国際スポットの円換算
2026-07-13〜2026-09-04に当サイトが両方を記録できた35日ぶんでは、田中貴金属工業が公表する金1gの買取価格(税込)は、同日の国際金価格(XAUUSD)を欧州中央銀行公表の USD/JPY で円換算した値(税抜)の中央値108.6%(105.0〜110.9%)だった。国内の公表価格は税込・国際スポットは税抜なので消費税10%を割り戻すと中央値98.7%となり、同じ計算で店頭小売価格は101.0%。つまり除税で見ると国内の買取は国際相場を1.3%下回り、小売は1.0%上回る水準で、この上下の幅が地金商のスプレッドにあたる。
法令が定める金の貨幣の量目
e-Gov法令検索で取得した「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律施行令」(昭和六十三年政令第五十号・2026-08-30時点の条文)の別表で素材を「金」と定められた貨幣は16件で、その量目は7.8g・15.6g・20gの3種類しかない。額面一万円の金貨幣だけでも量目は15.6gと20gの2種類が併存するため、額面からは含有純金量が決まらない。品位はいずれも法令上「純金」と定められている。
近代金貨の落札価格は地金価値の何倍か
2021-02〜2026-06のオークション公表落札結果683件(27回分・出典 銀座コイン)を「種別×年号」で集計した30グループ(各5件以上)では、落札価格(手数料込)の中央値は同じ金貨の地金価値(2026-09-04時点の金買取価格¥24,544/g換算)の中央値1.1倍だった。最も高いのは旧1円金貨・明治7年の17.1倍、最も低いのは新10円金貨・明治30年の0.7倍で、同じ種類の金貨でも年号によって地金価値に対する倍率がこれだけ違う。ただし分子の落札価格は2021-02以降の各時点の成約額、分母は2026-09-04時点の金価格による地金価値なので、金価格が上昇した期間ぶん倍率は低めに出る(1倍を下回るグループは「落札当時より今の地金価値のほうが高い」ことを意味し、希少性プレミアムが無いという意味ではない)。
状態表記が1段下がると落札額はいくら下がるか
同じ落札データを種別ごとにグレードで分けると、「極美品」の落札価格の中央値は「未使用品」の落札価格の中央値の78.2%だった(未使用品・極美品がそれぞれ5件以上そろった7種別で比較・対象532件)。同じ年号・同じ金の量でも、状態表記が1段下がるだけで落札額はこれだけ落ちる。
金貨を買ってすぐ売ると失う割合(往復コスト)
2026-09-04時点、田中貴金属の公表価格で1オンス金貨を買ってその日のうちに売ると、小売価格と買取価格の差(往復コスト)は購入額の9.8%にあたる。同じ計算を1/10オンス金貨で行うと17.1%で、小分けの金貨ほど往復コストが大きい。
一覧表
| 指標 | 値 | 母数(N) |
|---|---|---|
| 日次集計の規模 | 地金商6社+金貨買取3社/金貨16銘柄 | 16銘柄・40サイズ |
| 金貨の買取価格は地金価値の何%か | 地金価値の 90.1%(四分位 87.8〜90.7%) | 79件 |
| 同じ純金1オンスでも銘柄で買取額が違う | 80.5%〜91.7%(差 ¥85,570) | 11件(純金30.5〜31.5g) |
| 同じ金貨の店間差(公表買取価格) | 中央値 ¥12,926(比 1.07倍・最大 ¥50,482) | 21件・買取3社 |
| 同じ金貨でも買取率は日によってどれだけ動くか | 中央値 5.0ポイント(3.0〜5.0ポイント) | 金貨・サイズ27件・同日突合26〜26日 |
| 金地金1gの買取価格を同じ日付で突き合わせた結果 | 三菱マテリアル(GOLDPARK) 27/34日(平均+74円/g) | 地金商5社・同日突合27〜34日 |
| 記念金貨の発行時プレミアム | 額面引換 2.1〜2.3倍/造幣局販売 1.4〜2.0倍 | 記念金貨9種(額面引換3・造幣局販売6) |
| 国内の公表金価格 vs 国際スポットの円換算 | 買取 中央値108.6%(除税98.7%)/小売 除税101.0% | 国際スポットと国内公表価格の両方が揃った35日(2026-07-13〜2026-09-04) |
| 法令が定める金の貨幣の量目 | 量目3種類(7.8g・15.6g・20g) | 政令の別表に掲げられた金の貨幣16件(別表第一・別表第二/意匠違いは同一項目にまとめた) |
| 近代金貨の落札価格は地金価値の何倍か | 中央値 1.1倍(0.7〜17.1倍) | 30グループ・落札683件 |
| 状態表記が1段下がると落札額はいくら下がるか | 未使用品の 78.2% | 7種別・532件 |
| 金貨を買ってすぐ売ると失う割合(往復コスト) | 1オンス 9.8% / 1/10オンス 17.1% | 4サイズ(1・1/2・1/4・1/10オンス) |
データの集め方
国内の貴金属地金商(田中貴金属工業・石福金属興業・徳力本店・ゴールドリンク・三菱マテリアル(GOLDPARK)・日本マテリアル)と金貨買取専門店(リファスタ・ゴールドプラザ・金貨買取本舗)が自社サイトで公表している店頭価格・買取価格を、毎日1回自動で取得して日付つきで記録しています。地金価値(メルト値)は含有純金量(g)×その日の公表金買取価格(円/g・税込)で算出し、含有純金量はオンス建ての地金型金貨は表記サイズどおり(1オンス=31.1035g)、それ以外は造幣局・財務省・各国造幣局の公表諸元(量目×品位)から求めています。買取価格の突合は銘柄が一意に確定できる行の明示登録+重量の一致(2%以内)+算出した買取率が妥当な範囲の三重ガードを通った行だけで行い、通らない行は母数(N)にも含めていません。各社は公表の時刻・改定タイミングが異なるため、店間差の数値には相場そのものの日中変動が混じります。そのため地金価格の比較は同じ日付で突合できた日だけを数えています。落札実績は入札誌オークションの公表落札結果を記録したもので、集計値のみを掲載し個々のロットは掲載していません。いずれも各社・各出典の公表値の観測であり、当サイトが査定した金額でも、成約を保証する金額でもありません。
引用について
このページの数値・表は、出典を明記していただければ転載・引用は自由です(許諾の申請は不要です)。リンクは必須ではありません — 掲載するかどうかは書き手の判断にお任せします。
推奨クレジット表記:出典:キンカベンチ(https://kinkabench.com/toukei/)